効果的なアンガーマネージメント(怒りのコントロール)

 

今朝、テレビをつけると
「キレる老人」が増えているというニュースが流れていました。
特に、お店のレジや銀行、役所の窓口などで
大きな声で怒鳴るお年寄りが増えているそうです。
街頭インタビューでも
「店員の態度が気に入らない」「親切じゃない」と感じると
イラっとして怒鳴ったことがあるとお年寄りが答えていました。
また、今日発表された2017年犯罪白書では
高齢の受刑者が20年で4倍増。
そのうち約7割が再犯なんだそうです。
これは一体なぜなのでしょう。
脳科学者は、脳の老化が原因で感情の抑制が困難になっていると伝えていました。
状況判断を行う前頭葉の老化で、感情がそのまま暴走してしまうのです。
これに対して社会学者は、社会的な環境の変化、情報化IT化、孤立などが要因だと指摘しています。
怒りを抑えることが苦手になったのかもしれませんし
怒りを感じやすい時代になったのかもしれません。
でもこれは、何もお年寄りだけの話ではなく
誰にとっても「怒り」の取り扱いは難しく
その傾向が顕著になっているようです。

 

実は「怒り」とは
自分を守るために発動させる緊急指令です。
感情を司るのは脳の偏桃体ですが、偏桃体はいち早く外界からの情報をキャッチして
脳全体を乗っ取ってしまうほどのパワーを持っています。
ひとたび偏桃体が暴走すると、多様なホルモンを分泌させて思考を停止させてしまうのです。

 

不快なことがあればアドレナリン・ノルアドレナリンを分泌させて
強烈な「怒り」や「恐怖」を掻き立て、思考をハイジャックしていきます。
嬉しいことがあればドーパミンを分泌させて
強烈な「快感」を感じさせて、浮足立った気分に浸していくのです。
そして、快であれ不快であれ、自分を守るための緊急指令だったはずの感情が
結果的に自分を危険にさらすことになってしまうのです。
緊急指令を正しくキャッチして、効果的に活用するためにはどうすればいいのでしょう。
そのためには、強い感情が動いた時こそ、自分で手綱を持つことを意識することが大切です。
手放さず、それでいて、効果的に感情を取り扱う事を目指すのです。
その手順をご紹介しますね。

 

【気づく】
まず自分が「怒り」を感じていることに気づくことです

 

【自分を眺める】
「怒り」によって身体にどんな変化が起こっているかを丁寧に1つ1つ眺めていきます。
*心拍数が上昇していないか
*呼吸が早くなっていないか
*四肢の末端が冷たくなっていないか
*どんな表情をしているか
*口元は下がっていないか
*声は低くなっていないか
*早口になっていないか

 

【怒りと自分を分ける】
「怒り」の要因となった出来事と、「自分」を分けることを意識します。
「こんなことを言われて!まったく腹が立つ!」ということでは分離が出来ていない証拠。
言われた事実と、それに対してこんなことを感じている自分とを分けるのです。

 

【深呼吸】
次にゆっくり数えながら深呼吸をします。
*3秒数えながら大きく息を吸います
*3秒息を止めます
*10秒数えながらゆっくり息を吐き続けます。
これを3セット行います。

 

【どうするか・どう考えるかを決める】
深呼吸3セットを終えてから
改めて、今起きている出来事について対処所方法を考えていきます。

 

この方法は、年齢を問わず驚くほど効果があります。
我が家のわんぱくだった息子が、幼かった頃から
受験の時などにもよく活用していました。
(子どもには省略して【深呼吸】だけ誘います)

 

緊急指令に対して(偏桃体が脳を乗っ取っていく過程に)ブレーキをかけて
手綱をしっかり握ったまま手放さない、これを目指すのです。

 

この方法は、怒りに対してだけではありません。
衝動的な願望が湧き起った時、強い感情が動いた時に
是非トライしてみてください。
きっとこれまでにない、新しい成功体験を
記憶に刻み込むことが出来るはずです。