意欲は記憶


 
意欲って何だろう。
「知りたい」「やってみたい」という
内からほとばしるエネルギーをどうにも抑えきれずにやろうとする力でしょうか。
だとするならば、子どもは皆、意欲的であるべきですね。
なんていっても人生が始まったばかり。
知りたいことがたくさんあるはずだからです。
 
ところが、気になるデータがあります。
平成26年に内閣府が出した「子ども・若者白書」です。
日本を含めた7か国(アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・スウェーデン・韓国)の若者の意識調査で
「うまくいくかわからない事にも意欲的に取り組むか」という問いに対して
日本の若者の意識はトップと34%も差をつけての最下位。
確実にうまくいくと保証されない事には、安易に手は出したくないのでしょうか。
世の中の厳しさを知っている大人からすれば、その気持ちもわからなくないですが
若者となると考え込んでしまいます。
自分で枠を限定してしまうなんて、もったいない。
成長と共に自由度が増す彼らが、立ちはだかる壁に尻込みしてしまうことのないようにと願います。
では、どうすれば「意欲」は育つのでしょう。
実は小さい時からの経験と深い関係がありそうです。
 
幼い頃の記憶を辿ってみください。
そして、挑戦して手にした成功に歓喜した記憶を見つけ出してみましょう。
例えば、大勢の人が集まる発表会で大役を果たせた時の事や
補助輪なしの自転車に乗れた瞬間など。
失敗するかもしれない不安と闘いながら挑んだ結果、手にした成功体験が見えてきますよね。
つまり、不快→快へと変化させた記憶です。
この記憶をたくさん持っていると、不安が襲う度に
「大丈夫!なんとかなるさ」と背中を支える役割を果たしてくれるのです。
 
人は無理だと思うことは本質的にやりたくないものです。
ところがそこで、ひょっとしたら…と『快』を予測できたとしましょう。
一途の望みにかけて行動を起こすかもしれませんね。
その原動力の正体は「記憶」なのです。
意欲は記憶。
「がんばれた」「やりきれた」と思える記憶をつくれば
困難にも挑戦する意欲を育てていくことが出来るのです。
次回は、人がどう作られるのかをお伝えしていきますね。