聞く力のパワー☆


 
人は、情報を入手する時に五感を敏感に働かせます。
情報が膨大になると思考処理速度は遅くなります。
それでも急いで判断しなければいけない場合
入力する情報は厳選され
絞り込むことになります。
 
例えば、車の運転中に
携帯電話が鳴る音に気を取られてしまい
人が飛び出してきたことに気づくのが遅れて
ヒヤッとしたとしましょう。
 
心配事を抱えていれば尚のこと
電話の相手を確認したくなるでしょうし
そうなれば運転を続けるために
必要な情報が絞り込まれてしまいますよね。
 
子どもの場合は記憶の容量が小さいので
更に絞り込みが必要になります。
 
その結果、重要な情報を見落としたまま判断してしまい
「ちゃんと聞いていない」と叱られることが増えるのです。
では、五感から入る情報に偏りはあるのでしょうか。
 
人の思考処理速度(コンピューターのCPUにあたる部分)からみて
五感に入る情報量の中で最も早く
多くの情報を処理するのは
目からの情報(87%)で
次いで多いのが耳からの情報(7%)といわれています。
 
耳からの情報は
聞いたことを一旦頭の中に留めて
イメージさせて思考するというプロセスが必要なので
時間もかかるし
処理する量も限られてしまうというわけです。
 
「人の話をちゃんと聞かない」と心配になるお子さんの場合
このあたりのことを整理してみるといいですね。
 
つまり、聞いたことを
しばらく記憶に留めて置く力(聴覚的短期記銘力)に
苦手さはないか
言葉を聞いて何を意味しているのかイメージする力(表象能力)に
苦手さはないか
そして、相手の言葉に注意を向け続ける力(集中力)に
苦手さはないかなどです。
 
もし思い当たることがあれば
苦手を補うように働きかけてあげてください。
 
ハッキリとした口調で
ポイントを絞って伝える
大事なことはメモを取るように促す
視覚的な情報で補う
目を見ながら話すなどです。
 
語彙や言葉の意味、概念を育ててあげることも大切です。
それには大人が関わってあげることです。
なぞなぞ遊びや
「何?」「誰?」「いつ?」といった5W1Hの質問ゲームは
楽しみながら引き出しを増やせますし
お手伝いは、実際の体験を通して知識を増やすことが出来ますからね。
 
何事も練習です。
「聞く力」を伸ばすためには
練習できる環境を用意するという
大人の視点が必要なのかもしれませんね。