見る力のパワー☆


 
「見る力」と聞いて
最初に思い浮かぶのは
「視力」ではないでしょうか。
ぼんやりしてよく見えなければ
視力が悪いと考えますからね。
ところが「見る力」には
視力以外にも、いろんな機能が含まれているんですよ。
 
まず、眼球を動かして見るものを追いかける
➡対象物を捉えたら、輪郭をはっきりつかむためにレンズ(水晶体)の厚さを調節する
➡見えたものが何かを考える
➡どう反応するべきか判断する
➡状況に合った行動をとる
実は、ここまでが「見る力」なのです。
 
しっかり見るためには
まず眼球を上手に動かすことが大切です。
 
例えば、本を読む動作を考えてみましょう。
一行読み終え、瞬時に次の行の頭に焦点を移動させる。
この時、視点を瞬間移動させて
目的のものを素早く捉える動きです。
 
この他にも滑らかに眼球を動かして
動いているものを見続ける動きもあります。
この動きは、虫を追いかけたり、字を書く時によく使います。
 
また、輪郭をはっきり捉えるために
水晶体に付いている筋肉を動かして
水晶体の厚みを変えて
ピント調整する必要があります。
 
それから、距離や奥行きを正確につかむためには
両眼視が重要ですね。
近いものを見る時は、眼球を中心に回転させて
寄り目にしますよね。
 
更に、見たものに対して
手や身体で正しく反応することも大切です。
この力が弱いと、食べる時にこぼすことが増えますし
テニスボールを打ち返すことはできません。
 
このように、「見る力」は
実に様々な筋肉の動きで支えられており
生活の中で、知らず知らずに鍛えられていたのです。
 
今の時代、大変気になるのは
“子どもたちの見る力はちゃんと育っているのだろうか”
ということです。
「見る力」を鍛えるためには
多様な動きを体験させることが必要です。
ゲーム機のような20㎝四方の小さな画面を長時間見続けていては
使う筋肉は限られてしまいます。
 
「見る力」が偏れば
黒板を見てノートに書き写す
教科書を読む
ボールで遊ぶ
といった、生活に必要な動作に影響が出ないはずはありません。
そうなると、当然、上手くいかない経験を積み上げることになりますし
失敗や苦手意識が増大すれば
後の性格形成にも影響が及ぶでしょう。
 
是非「見る力」という視点を持って
お子さんの生活を振り返り
多様な動きを体験させてあげて欲しいと思います。