なくしもののケア


10月から下半期スタート。
会社からの突然の転勤辞令に
驚かれるご家庭もあります。
 
先日、ご主人に急な転勤話が持ち上がり
びっくりされたママから
相談がありました。
 
引っ越し先の家探し
学校の転校の手続き
親しくしていた知人友人とお別れのあいさつ…
 
毎日追われるように過ぎていく中で
ふと、思ったといいます。
 
新天地で始まる新生活。
自分だけじゃない。
子どものこと
家族のことを考えると
し忘れちゃいけないことが
きっと山ほどある。
全部は無理でも
これだけは忘れずに
しておくべきことを
3つに絞って教えて欲しいと。
 
≪なんて可愛らしいママだと思いませんか?≫
≪3つというところがいいですよね≫
 
そこで頭をひねって考えた
ここだけ抑えておけば大丈夫!と思える
私なりの「3つ」をお伝えしたいと思います。
 
1つ目は、とにかく『くっつく』こと。
新しい土地は不慣れなことが多くて
時間が経つにつれて
今まで住んでいた場所が
恋しくなるものです。
地域によっては言葉も違います。
子どもたちが触れる方言は
きっと外国語に近いぐらいの衝撃。
自分たち家族だけがポツンと
取り残されているような
不安に襲われる瞬間があります。
だから、いつもより
くっついて欲しいのです。
事あるごとに触り合いましょう。
いわゆるスキンシップです。
子どもとママだけじゃなく
ママとパパもくっつく。
それを見た子どもたちは
きっと安心に包まれますよ。
スキンシップは安心を引き出す
オキシトシンホルモンを
分泌させるからです。
 
2つ目は、家族で『町探検』を楽しむ。
できれば大きな地図に(手書きの地図もステキ♡)
家族みんなで、自分たちが住む町の
いろんな発見を、各々が付箋紙に書いて
ペタペタ貼っていき
発表し合ってみたらどうでしょう。
小学生のお子さんは特にGOOD☆
ペタペタが増えていくたびに
自分の住む町が身近になり
安心して出歩けるようになるし
きっとどんどん好きになっていきます。
 
3つ目は、『なくしもの』という視点をもつ。
人は大切なものを失うと
心にぽっかりと穴が空くような
寂しさを感じます。
実は、子どもはしょっちゅう
「なくしもの」をしているとも言えます。
例えば、進級すれば
毎朝、行けば必ず
笑顔で迎えてくれた先生
いつもの教室
いつもの仲間を「なくしもの」します。
引っ越しをすれば
慣れ親しんだ家を「なくしもの」し
いつでも遊べる友だちとの時間を「なくしもの」。
ママだって同じです。
ママ友といつでも会って話せる時間の「なくしもの」
安心して買い物したり
近所の方とのおしゃべりする機会の「なくしもの」。
みんなが「なくしもの」をするのです。
 
なくしものをした時
それがとても大切なものだったら
どうします?
嘆いたり
落ち込んだり
涙が出たり…
でも、そのうち次第に
前に進もうと立ち上がるはず。
そして、失った悲しみよりも
たくさんの出会いや新しい発見に
魅了されていくからです。
 
つまり、嘆いていいのです。
大きな「なくしもの」をしたのですから
「残念だ」
「戻りたい」
と言わせてあげることを
たくさん許してあげて欲しいのです。
 
そして、みんながくっついて
「大丈夫、大丈夫」と
からだをさすり合ううちに
いつの間にか嘆くことが消え
これが普通だと感じるようになります。
 
是非、それまでの移行期間を
丁寧に
時間をかけて
過ごしてくださいね。