共感の本質

 

 

 

 

 

 

 

人と関わる仕事に欠かせないものに「共感力」があります。

「共感」について調べてみると「相手の気持ちが自分のことのようにわかる」

といったニュアンスの解釈が多いですね。

『話を聞いているうちに涙が出てきた』

『嬉しくて飛び上がってしまった』

そんな姿を見ると、多くの人が「この人は共感力がある」と感じるはずです。

そして、人の気持ちがわかる、自分も同じように感じてしまう人に対して

思いやりがある優しい人だと認識されていくのです。

でも本当の意味での「共感力」とは

同じように感情が響き合うことだけを指すわけではありません。

感情はそもそも共鳴する性質があるのです。

共鳴する度合いが強いから「共感力の高い人」と解釈するのではなく

もっと別の構成要素があるのです。

例えば、次のような視点です。

 

「この人はなぜ今このような気持ちになっているのだろう」

➡相手と真剣に向き合い、相手の背景をもっと知ろうとする

つまり、どれくらい人に対して真剣に誠実に向き合おうとするのか

 

「今頃どうしているだろう」

➡のど元過ぎれば熱さ忘れるということわざがあるように

その時だけ一気に感情が高ぶるのではなく

別れた後も思い出しては、気になって仕方がなくなるといった

つまり、その思いを継続することが出来るのか

 

「何とかしてあげたい、何とかならないものだろうか」

➡まあ気の毒ね、誰かが何とかしてくれないものかしらねと

他人事で捉えるのではなく、自分が関わった以上何とか出来ないか

自分にはそのことについて「考える責任がある」という

責任感を感じることが出来るのか、などです。

 

こう考えてみると共感力は生まれ持った性質ではなく

体験しながら学習で身に着けていくものだということがわかりますね。

単純に感情移入するだけが共感ではないのです。

単なる感情移入の場合、それは相手にとって役に立つのではなく

自分のため(自分が心地よくなる)ということになりかねません。

 

人と関わることを生業にしている人が「共感」を用いる場合は

友だち同士の「わかる!わかる!」「そうだよね~」

といったことを共感だと認識してはいけません。

相手が助けを求めていたり、深い理解を必要としている場合は特に注意が必要です。

なぜなら人は、そんなに簡単に他人のことをわかるはずがないからです。

生い立ち、経験、性格特性、家族関係…

あらゆる情報をMECEに知った上で深く理解することからしか

共感は生まれないからです。

 

次回のNOCは、この「共感パワー」を取りあげ

共感の本質について皆さんと考えてみたいと思います。

 

第12回NOC(ナーチャー・オープン・カレッジ)

2017年2月17日(18:15~21:00)

テーマ:支援者の心得「恐るべし共感パワー」

場所:千代田区民会館

参加対象:cococoroクラブ会員

(詳細はnurture-wiz.comをご覧ください)