感じやすさは武器になる


 
感じやすい子がいます。
 
私も幼いころ大変敏感な子でした。
母からよく「あなたは感受性が強い」
といわれていましたから
幼いのに「感受性」という言葉だけは
よく理解していたことを思い出します。
 
大人でも、子どもでも
「きっと感覚が敏感なんだろうな」
と感じる人がいます。
 
感じやすい人には特有の感覚があり
小さな刺激も敏感に感じ取ります。
そして絶え間なく入ってくる感覚をどう処理するか
常に大量の感覚処理に追われることになるのです。
感じやすさは、どのような体験を生んでいるのか
整理してみますね。
 
*音・匂い・色や光・味覚…五感が鋭い
(これは自閉症スペクトラムの感覚過敏とは全く違う性質のものです)
 
*いろんなこと(小さな変化にも)気づくし、対応が繊細・細やか
(刺激を受けやすいということは感情が細やかに揺れやすいのです)
 
*人の気持ちがわかり過ぎるくらいわかる
(相手の気持ちを自分のことのように感じてしまいます)
 
*映画や本の登場人物に同化しやすい
(強い感情が揺れるシーンを見ることが出来ないことが多いです)
 
*人といると気を使い過ぎてしまい人疲れする
(人混みが苦手で、ひとりの時間を持てないと辛いと感じたりします)
 
*深く内省する・考えを深めることが苦にならない
(本質的に一つのことを深く深く掘り下げて考えることが好きです)
 
*空想することが好きで幼いころ空想の友だち体験を持つことがある
(心を保護し問題を解決する役割を持ちます)
 
特性をあげればきりがありませんが
このような特徴があると一般的には
性格が「内気」「人見知り」「怖がり」「心配性」と思いがちです。
ところが感じやすい人の性格のうち
内向的な人が70%で
外交的な人は30%もいるという研究者もいます。
 
元気にハツラツとした人は
一般的には、こだわりが少なく
物事に動じない印象を持ちますが
神経が細やかで鋭い感性を持つ人も
相当数いるということになりますね。
 
つまり、感じやすい人の本当の姿は
内向的か外交的かで分類されるのではなく
感受性が豊かで創造的だということです。
 
物事の本質を見抜いたり
本質を言い当てるまで
掘り下げて考えることが好きなのです。
納得できないことは
納得できるまで追及しようとしますし
自然とこだわりが形成されますし
それは決して悪いことではなく
集中力を養うことにつながる
大事な素養なのです。
そう誘ってくれる大人がいてくれれば
感じやすさの本領を
発揮させることが出来るのです。
 
医学的なメカニズムでいうと
意識を司る脳の“島皮質”が
人一倍活発だということがわかっています。
これは、自分の置かれている
環境からの刺激に反応して
内省がすすむことに現れるもので
自分のこと、周りのことをわかろうとすることで
活発になるそうです。
つまり、自意識が強い人は感じやすい人なのです。
 
それから共感システムである
ミラーニューロンの働きが
人一倍活発だということもわかっています。
特に自分の大切な人が嬉しそうであれば
同じようにウキウキしてくるし
悲しそうにしていると敏感に反応し
気分が沈んでしまうのです。
 
これは遺伝的要素が強いといわれていますので
親が感じやすければ
子どもも感じやすい傾向になりやすいというわけです。
 
自分自身が感じやすいタイプかもしれないと思う人は
お子さんも感じやすい面があるかもしれません。
それならば、是非感じやすさを武器に仕上げていきましょう!
 
不安がっても、安心できる方法を教えてあげればいいのです。
人と違った感性を持っているなと思ったら
それは素敵だといってあげればいいのです。
認められ、ほめられ、肯定された子は
自分の特性を才能へと導いていくかもしれませんよ。