受け止めるコミュニケーション
2009年にNHKで放送された
NHK特集「女と男」
全3回シリーズの
第1回目のテーマは
「惹かれあう二人 すれ違う二人」
この中で
ワシントン州立大学の実験結果が
紹介されており
夫婦のすれ違いの最大の原因は
“会話のパターン”にある
と紹介されています
なんでも
夫婦の15分の会話を分析するだけで
その夫婦が4年以内に離婚する確率を
85%で言い当てられるのだそうです
それは 夫婦の会話が
「批判」→「防御」→「見下し」
というパターンをたどるかどうかで
見極められるとしています
そして
このパターンが形成される最大の要因は
男性が女性の気持ちを読み違い
余計なことをしてしまうことにあるのだそうです
まず
男性が女性を批判する
僕の解釈では
男性は女性を批判したのではなく
正しい判断基準のもと
女性がいかに誤った判断と行動を
してしまっているかを
伝えようとしているのではないかと
思います
それは 男性が“結果”を重要だと思っているから
しかし
その“結果”の価値判断は
女性と男性でずいぶん違っているのでしょう
無駄なく合理的な行動を良しとする男性と
心地良さとかしあわせ感を大切にする女性とでは
価値判断に“性差”が存在するのだと思います
そして
このような判断の違いから
男性は女性の意見を「防御」と感じ
「防御」したということは
自分が求める判断基準や行動を
否定したのだから
「攻撃」対象として
<どちらが正しいか>
<どちらが正義か>
<どちらが上か>
を明確にするという行動に
スイッチを入れることになる
のではないでしょうか
で
ワシントン州立大学の実験は
この男性の
女性に対する気持ちの読み違えが
以降の
互いの「見下し」を誘発し
口論という格闘にいざなう原因なのだと
解説しているのです
皆さんは
このコミュニケーションパターンについて
どのように思いますか?
男性に厳しく言われたことについて
女性がわかってほしいと思い
気持ちを述べると
「俺を否定したな」あるいは「わかろうとしないな」
と誤解され攻撃体制セットアップ
後はどちらか一方が勝つまで
ゼロサムゲームは終わらない
これ実は
男性も女性も
相手のためにと思って
していること
その行為が
どうにも腹が立つ
あるいは
神経に障る
この戦いは
考え方や価値観の違いなどではなく
『性差』の問題
そして
自分の気持ちを
受け止めてくれなかった
相手に対する
「不満」「傷つき」「執着」
みたいなものではないでしょうか?
この感情を
この時点でコントロールできないと
「言い過ぎ」てしまったり
「自傷」に走ったり
互いのすれ違いを
強い記憶として刷り込まざるを得ない
状況にいざなってしまうのでは
ないでしょうか?
関係性が近い者ほど
「受け止めるコミュニケーション」
を実践しなくてはなりません
いかに許すか
いかに背負うか
なのだと思います