このページでは、代表 長尾一哉がナーチャーウィズの理念をインタビュー形式でお話しています

代表が語る理念

理念についてお話いただく前に、まず社名の由来について教えていただけますか?

はい、ナーチャー(Nurture)は、「生まれ」=ネイチャー(Nature)に対する「育ち」という意味なんです。
人はからだの作りや性格を作り上げる気質に、親からもらった生来的な「生まれ」が反映されるようです。私たちは、「遺伝的なものは仕方ない。変えられないものだから。」と教えられてきたと思いますが、近年この生来的なものも、生まれた後の環境によって変化するということがわかってきました。実は、環境から来る刺激に適応して、遺伝子自体が変化するのだそうです。

 

身長や体重、顔つき、性格特性、そして長い時間をかけて作り上げていくその人の人格はもちろんのこと、人は他者や社会から、どのようなものをもらったかで、どんどん変化していく存在なのです。
そして、このことは何を示しているかというと、人は乳幼児期、児童期は親の強い影響を受け、親からどのような刺激をもらったかで見た目や性格が「作られる存在」なのだけれど、青年期を迎えると、獲得したい人格になるために自律的・主体的・積極的に環境を取捨選択できるようになり、受動的な「作られる存在」から主体的な「選び取る存在」へと変化していくのだということを示しているのです。

 

「遺伝子自体を、自分の意思で変化させることが出来る存在が人である」ということなのです。

 

ですから私たちナーチャーウィズは、「生まれ」という受動的なものの見方を捨て、「育ち」という主体的な生き方を支援する存在でありたいと思い定め、「ナーチャー」という言葉を社名に採用しました。

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そして、大事なことは「作られる存在」から「選び取る存在」に変化していく子どもの発達のプロセスを、いかにスムーズにやり切ってもらうか、やり切れるような「育ち」を支援するかが、今社会が抱えている課題なのだということです。

 

現代はとても便利になりました。昭和という時代と比べても楽で便利でないと、「粗悪な状態」とみなされてしまいます。冷房や暖房、ビルや駅・マンションのエレベーター、携帯電話など、生活の其処此処で見られる時代の工夫が、「自分でからだを動かしたり、体内を調節しなくても、環境の側が調節してくれることで生きやすくなった時代」を作り上げてきました。

 

これはどのような影響を人に与えているかというと、乳幼児期から五感(視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚)や多様な運動機能を訓練することなく、それでも発達しなくてはならないという矛盾を私たちに突き付けているのです。
つまり、昭和の時代は親が子供を放っておいても、広場や空き地、田んぼや川が、子どもの発達を促進してくれたのだけれど、平成の今は、親や大人がこの社会環境の変化がもたらす影響を十分認識し、一人一人が人の発達知識を勉強し、子どもの発育を意図的に支援していかないと、現代社会から与えられた便利で楽な生活を送っていると、大事な子どもを未熟な機能のまま大人として社会に送り出してしまうことになるという矛盾を突き付けているのです。

 

しかし、人の成長や発達の知識を十分勉強してから親になる人は、現代日本の仕組みとして、まだいないと思います。学校教育の中で、まだ平準化されていないからです。
ですから、私たちは、ナーチャー(=育ち)のウィズ(=ウィザード=魔法使い=転じて熟達者・専門家)➡「育ちの専門家」として、人の発達の謎や力強く生き生きと自分の人生を作り上げていくための知恵やノウハウを、わかりやすくお届けする使命を自ら任じ貢献していきたいと考え、ナーチャーウィズという社名を創造したのです。

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なるほど、社名にはそんな意味が込められていたんですね。ところで、ナーチャーウィズ株式会社は、何屋さんと呼べば良いのでしょうか?

はい、弊社は、教育業の企画屋さん。法人のお客さまも個人のお客さまも、オーダーメイドで
ご対応する「ナーチャークリエイター」です。

 

企画屋さんということは、新しいものを作ってくれるということですか?

そうですね。お客様が今必要とされている「商品」や「ノウハウ」そして「想い」を、使いやすいように具体的な形に加工して、ご提供する会社ということです。

 

どのようにして、それを生み出しているのですか?

はい、弊社には研究開発部門があり、製造加工部門もあります。営業部門から上がって来た課題を、その週の議題に挙げ、全部門共同で方向性を決定します。

 

対応が速いですね。

速さを大切にしているんです。けれど、正直まだまだ未完成なところがたくさんあります。

 

具体的にはどのような商品やサービスを展開しているんですか?

はい、オーダーメイドの幼児向けカリキュラムの企画や制作、絵本や幼児向け教材の企画・制作・販売、幼児教室の運営、保護者向けの「育ち」に関する講演やセミナーのオーダーメイド企画と実施、保育士・幼稚園教諭の再教育を目的とした資格認定事業、などをおこなっています。

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情報誌も発行していますね。

そうです。発達フレームワーク情報誌『Smile』を毎月発行しています。

 

これは、一般販売されているんですか?

はい、今年から一般販売させていただいています。幼児教室に通っていただくか、クラブ会員になっていただくと無料で配布させていただいています。

 

ナーチャーウィズの顧客は、どのような人なのでしょうか?

はい、メイン顧客は子育て中の30代~40代の方々です。女性だけでなく男性にも力をいれています。『抱くメン』なんていう言葉も創って、パパたちの応援をしています。

 

『抱くメン』ってなんですか?

子育て中の男性は、子どものミルクやお世話も良いのだけれど、それよりも奥さんを抱きしめて安心させてあげてほしい、頑張りをねぎらってあげてほしい、二人だけの時よりも、より深い信頼関係を紡いでほしい、その方が男性が育児に参加する具体的メリットがある という意味で付けたんです。

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なるほど。

「妻の精神的孤立だけは、避けなければなりませんよ。子どもがいくつであってもですよ。」 という意味で付けたんです。

 

ところで、理念 ―― ナーチャーウィズの存在意義とは、どのようなものですか?

私たちは、その使命を『子育ての後悔をゼロにする』と宣言しています。
子どもの年齢がいくつであっても、後悔のない子育てを提供するために社員一同集っています。

 

なぜ、『子育ての後悔をゼロにする』が必要なのですか?

最初に少し触れましたが、現代は人間にとって育ちにくい時代だと考えています。
①便利なものばかりで、育つための感覚刺激(目や耳や味や臭い、触覚)が十分入力されず、刺激を運動につなげる訓練も不十分になりがちである
②価値観の多様さが失われ、学力=高い労働生産性とみなされがちである。すべての子どもが
学力によって順列を競わされ、アイデンティティを創り上げにくい環境となっている
③大人も子どもも、3倍速システム社会に生きており、休む暇なく働かなければならない社会の仕組みが出来上がっている。よって精神的余裕を欠乏させながら日々を送らざるを得ない

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上記3つの理由により、子育てはどうしても不十分な仕上がりにならざるを得ない時代が到来していると思います。これは個人の問題ではなく、社会の問題、時代の責任です。このような社会で生きる子どもにしあわせな育ちを提供するためには、子育ては大人の問題だと明示する必要があり、大人を支えていかなければ、変革の時代はやって来ないと考えているからです。子育ての後悔をゼロにするためには、「自己責任」という考え方を社会から抹殺する必要があると思っています。互いが助け合ってはじめて育児が成立するのだという「共同養育」を発想起点に持たなければなりません。母親や父親が負い目を感じるような世の中であってはならないのです。そして、「後悔をゼロ」とは、「後悔する」ことをゼロにするのではなく、「後悔はいっぱいするのだけれど、後悔したままそのことに囚われるのではなく、ではどうすれば今よりもっと良くなるかに視点を変え、努力の仕方を学び集中しよう」という意味なのです。

 

どうやって実現するのですか?

はい、キーワードは『フレームワーク』です。
どのような方でも、使いやすく結果が出せる「気付き→やり方提供→実行→評価」のフローで行動できる仕組みをご提供することで、実現していこうと考えています。
「ムズカシイことをカンタンに」をコンセプトに、しっかりとしたエビデンスのもと、「考え方」を「モノ」に変換し、定型化していきたいと考えています。そして、子育てが楽しいと思える
子どもが0歳から30歳までの『子育てライフイメージ』を具体化していきたいと考えています。

 

今日はありがとうございました。頑張ってください!

はい、社員一同、教育を担うものとしての「責任」と「自信」を胸に刻み、使命を全うしてまい
ります。私たちにご期待ください!

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